仲の悪いふたり
むかしむかしある所に二郎くんという子がいました。
二郎くんはよく笑い、よく泣いて、そしてよく怒っていました。
良くいれば感情豊かな男の子、悪く言えば感情にムラのある子でした。
そんな二郎くんには太郎くんというお兄さんがいました。
太郎くんはとてもまじめでとても勉強ができる、周りから評判のいい男の子でした。
しかし実は太郎くんは家では二郎くんをいじめていました。
無理やり言うことをきかせて、きかないときは殴ったりしていました。
二郎くんは眠れないほど悔しい思いをしていました。
いつか仕返ししてやるんだと思っていました。
そんないじめはある時ぱたりとなくなりました。
そして何年かが経って、二郎くんが就職をしました。
太郎くんは昔、二郎くんをいじめていたことを思い出して、初任給からいくらかお金をあげました。
二郎くんはそのお金でいろんなものを買い、太郎くんとは和解しました。
しかし太郎くんへの恨みはなくなったように見えましたが、何かあるとふつふつと怒りが沸いて来ました。
眠れない夜などよく昔のことを思い出し、どうやって仕返ししようか考えたりしました。
二郎くんはことあるごとに昔のことをほじくり返し、太郎くんに文句をいいました。
何度も謝って、お金まであげたのにいつまでも文句を言う二郎くんに、太郎くんはほとほと嫌気がさしていました。
謝っても、無視してもしつこく文句を言う二郎くんに、太郎くんは少しずつ意地悪を始めました。
そしてまた二人の関係が悪くなりました。
そう、太郎くんは日本で、二郎くんは韓国です。
ずっと日韓問題(韓国では韓日問題でしょうか?)はどういうことなのか考えてきました。
結局、いじめられた側はずっとそのことを覚えていて、いじめた側はさっさと忘れてしまう。
そして感情同士がぶつかってしまう。そんなところなのではないでしょうか?
だからどうすればいいのかわからないですけど、そんな関係なんだと頭の片隅に置いておけば、少しは違うんじゃないかな。
なんてね、